一人のエンパワーが周りを変える|受講者の声|エンパワーメントの実践は行動科学研究所

受講者の声

一人のエンパワーが周りを変える

一人のエンパワーが周りを変える 矯正治療のパイオニア、矯正歯科治療専門の歯科医に聞く

受講生:寺田矯正歯科院長 寺田 康子さん
インタビュアー:岩田 洋治

―康子さんとPEPとの最初の出会いはどういったものだったのか、説明していただけますか?

知り合いの経営者である岩崎弥一さんが、「いいセミナーがあるよ」と私たち仲間に紹介してくださったのがきっかけです。

行ってみようかなと思ったのは、その当時4~5年のお付き合いだった弥一さんに対して、最近変わったな、人が一回り大きくなったな、と感じていたからなんです。

こんなふうに一回り大きくなった人が勧めてるものなんだったら行ってみよう、と思って参加したのが最初のLive PEPフォーラムです。

なるほど。初めてLive PEPフォーラムに参加されたときはどんな感じでしたか?
「なにがなんやら。わけがわからない。ちんぷんかんぷん。な~に言ってんだろう?」1年間はそういう感じでした。

だけど、何か感じるものがあった。だから続いたんですね。それがなんであったのか、今も言葉にするのは難しいんですけど、「これは今の自分にとって大切なものだ」と直感的に感じたんだと思います。

普段の日常の中で、自分の中にふつふつと沸きあがってくる「負の感情」。それは「子供の元型」や「犠牲者の元型」なのだと、なんとなく分かり始めてきた頃から、すごく興味が増しました。

マイナスの感情が出てくると、周りの人たちにあたってしまう。つい嫌味を言ったり、意地悪なことを言ったりしてしまう。そういう自分が嫌だなとは思いながらも、以前はコントロールしきれなかったんです。でも、「これって私の中の元型が今暴れているんだな」と気づいたことによって、自分をコントロールできるようになり始め、あぁ面白いなと思いました。

さらに何回か通う中で、「色んなものでがんじがらめになっていて、いっぱい鎧をつけて片意地を張って頑張ってる自分」が見えてきて。もうこのままではやっていけない、と思いました。本当の自分を見つめていくためには、この気づきが何か手がかりになってくるんじゃないか、導いてくれるんじゃないか、そう思いました。

それでもまだよくわからなかったです。わかんない、わかんないってずっと言ってました。

「心の鎧を取りましょう」とか、「自分の感情に支配されないでいましょう」とか、そういうことは本にもよく書かれていたりしますよね。でもPEPは何が違ったのでしょうか?
まずは4つの元型について知ったことです。

自分の感情のコントロールとかそういうことは、いっぱいセミナーでもやってますから、一応知ってる。でも知ってるというだけなんです。

「4つの元型」というのは私にとってすごくわかりやすい説明で、何かすごく腑に落ちたんです。

―実際には、4つの元型について知ったというより、それを通して自分の中の影を見ていく意識が芽生えてきたんでしょうね。

「こういうものもあるのか」という知識だけでは、なにも変わっていかない。

でも「影」を自分の中で具体的に見つめていく時に、何か変化が起こってくるんですね。それが最初は全然わからなかったんだけど、体感として少しずつわかってこられたのではないでしょうか。

PEPを受けてまる2年になりますが、わからないなりに続けてきた中で、私の中の子供の元型がオーファン(孤児)だと言われた時、自分の60年間の疑問が、す~っと溶けたような感覚がありました。

なぜ自分の両親と一緒にいてもどこか通じきれないものを感じていたのか、なぜ妹と親の関係と、私と親の関係は違っているのか、なぜ親とどうしても縮まらない距離があるのかーそういう疑問が、ずっと自分の負担になっていました。自分の元型がオーファンだと知った時に、なるほどそういうことかと、すごく気持ちが楽になったんです。自分の人生がひと皮むけたような、目の前が明るくなったような感じでした。

自分の中の元型というものがわかった時に、すごく自分が生きやすくなったのを感じました。

「エンパワー」の本当の意味も、この個人セッションを進めるごとにわかってきました。

順子先生に「康子さんがエンパワーしてくれば、周りがエンパワーしてくる。周りがエンパワーしてくるということが、自分がエンパワーしていることの本当の意味なんだ」と言われました。それも最初はピンと来ませんでした。

でもここ数ヶ月間、私と触れ合う中で一人のスタッフがどんどん変わっていくのが見えてきています。話していると、お互いの中にエネルギーが湧いてくるのがわかるんです。それを体感したとき、「ああ、これが本当の意味でのエンパワーなんだな」と思いました。

それまでも、「エネルギーのじゃじゃ漏れ」を減らしていくことで、自分の中のエネルギーが増える、ということは感じていました。実際、じゃじゃ漏れは随分減って、日々のチョロチョロ漏れくらいになったと思います。でも、漏れを防ぐこととはまた違う、パワーを得たり、パワーを創る、増す、ということが、ようやく最近になって実感としてわかってきました。

自分自身がパワーを創ってくる中で、相手もパワーを創ってくる。お互いがパワーを増して来るというのを、最近は体感できてきました。

―今の歯科治療の仕事の中では、どんな意味があると思いますか?
私自身が元気でエンパワーしているときは、周りの人達も、エンパワーとまではいかなくても確実にテンションというか、アクティビティは高くなっていると思うんです。

先程話した、私と一緒になってエンパワーしてきたスタッフも、自分自身をどんどん見つめていくことができるようになる中で、自分の役割に気づくようになりました。自分には何ができるのか、それが明確になる中で、自分の役割に対する喜びも生まれてきた。

それはまだ大きな波を生み出すところまではいっていないかもしれませんが、小さなエンパワーの候補者はさらに次にも出てきています。それが院内全体の力になってきているということを、今実感しつつあります。「どんどん変わろう!」としているのを感じますね。

今日は康子先生がPEPを始められて丸2年で、またさらに1年間受講されることを決められたわけですが、それはどのようなことを感じられてのことでしょうか?

私がエンパワーして、それが次の一人にも繋がってきつつありますが、まだあと8人いますから(笑)。

やっぱり8人みんながエンパワーしている状態を創りたいんですね。私自身の理念の中には、「スタッフの人たちが自立して生き生きと仕事をする」ということがあるので、やはりスタッフの人たちの喜びをさらに創っていくためには、絶対にこのPEPが今必要なのだと思っています。

私から始まって、一人ずつ伝わっていき、それが大きな輪になってみんながパワーを発揮する集団になりたいですよね。

新しい技術を取り入れたりだとか、いろんなことがありますが、ひとりひとりの人間がエンパワーすることこそが、私たちがこれから存続していくために最も強い力になってくるんじゃないかと思います。

―康子さんのお話を聞いていて伝わってくるのは「悦び」なんですよね。スタッフの方のことを語られている時でも、色んなお話をされている時でも、本当にリアルに、生き生きと、悦びが内側からワ~~~ッと溢れ出てくるんです。これは、すごく感じるようになったんですよね。
以前はそれがなかったですね。2年前にはなかったです。よく皆さんが言われる「ワクワクする」とか「ウキウキする」とかっていうのが、「なによそれ?」って、全くわかりませんでした。
―それから「美しさ」に対しても、ただ綺麗なものをみて「きれいだな」という感じではなくて、本当に美しいものに心を動かされている、というのを感じます。そしてもう一つは、ご自身の歯科矯正の仕事に対しての想いが、以前よりももっと深いものとして出てきているように思います。康子さんの深いところで眠っていた、想いとか喜びとか願いとかエネルギーみたいなものが、すごくブワ~~~~ッと出てきているなと思うことが、特に最近多いなというふうに感じますね。
私もそう思います。これってずっと前から思ってたことなんだけど、それがもっと深まったというか、色合いみたいなものが違うんですよ。
―きっと私が個人セッションをしていて感じる康子さんのそういった変化は、現場のスタッフの方たちはものすごく感じておられるんじゃないかなと思うんです。

だから、同じ言葉を聞いていても、伝わり方が全然違うんじゃないかなと。

面白いもので、自分自身が、自分の深いところとつながると、ほかの人の深いところとも同時につながっていくんですよね。だからそういうつながりが、これからもたくさん生まれていくんじゃないかなと。

同時にそのつながりによって、自分自身も、「ああ、これが本当にやりたかったことなんだ」と思えるようなものがすごく出てきて、そのエネルギーがいろんなものを創る原動力になっていく。

このようなプロセスを、一緒にやらせていただいて、間近でずっと見ているという感じがします。

2年前にPEPを始めた時、私は自分の一番弱いところは「つながり」だと言ってたんです。ものすごくつながり感が薄かった。全くなかったんです。

今は、たとえばスタッフであっても、そこにすごくつながり感を感じるようになりました。そこから、他の人たちとのつながりというものも感じられるようになってきました。

洋治先生とのつながりもそうだし。以前だったら、「この人は先生、私は生徒」というだけだったんでしょうけど。ああ、つながるってこういう感覚なのかな、というのが、今少しずつわかってきているかなという感じです。

そうですね。実は「つながり」が本当に大切で、これがいろんなものを生み出し、創りだす原点になってくるんですね。

実際にそういう部分が変わってくることによって、これだけいろんなことが変わっていくんだ、ということを、私も一緒に経験させていただいている感じです。

またこれから新たに1年間PEPを続けられるわけですけれども、ここからどんな展開になっていくのかすごく楽しみですし、何よりも康子さん自身の喜びや願い、美しさへの愛、そういうふうなものがもっともっと深まってくると思います。それこそがエンパワーメントだと思います。自分の中の力とダイレクトにつながるということですから。

そしてそれが、周りの人のエンパワーメントも生んでいく原動力になるのだと思います。

はい。本当に来季を私は楽しみにしています!

(編集:岩田 夕紀)

各種お申し込みはこちらから