中空構造型の経営で次世代を育てる|受講者の声|エンパワーメントの実践は行動科学研究所

受講者の声

中空構造型の経営で次世代を育てる

中空構造型の経営で次世代を育てる アメリカのライフスタイルを新しく提案し続ける「FREAK'S STORE」経営者に聞く

受講生:デイトナインターナショナル社長 鹿島 研さん・事業部長 富樫 雅広さん
インタビュアー:岩田 洋治

―研社長は、まずご自身でPEPを始められて、今では社内全体に導入していただいていますね。

【鹿島】僕は、自分がいいと思ったものは人に勧めたい、そういう性格なんですね。

だから、PEPですぐに何か成果を出そうというより、「これすごく良くて」って、自分がやって良かったと思うものを勧めてるという感覚です。

本質的なんだけれども、目に見えない、ある意味得体の知れないもの―そういう話があんまり好きじゃない俺が、意外とはまった。

単純に費用対効果で考えると、ホントにこれ、行動科学研究所には申し訳ないけど、こんなに安いんですか?って感じです。一人講師が丸一日パーソナルでこんなに安い講習、僕、見たことない。

すぐに結果が出るとかそういうことじゃないけど、そもそもこれは研修というより、まさに「パーソナル・エンパワーメント・プログラム」。これをどう現場に活かしていくことができるかを考えていくのは、我々企業人のやっていくべきことだと思います。

僕が感じているのは、これを取り入れた企業は、他が決して真似のできない、すごいものを持つことになるだろうなと。

富樫さんはPEPを受けられて、自分自身に何か変化を感じられましたか?

【富樫】
以前僕は、昔を思い出して独り言をいうという習慣がありました。

朝起きるとまずはタバコを吸って、はあーっとため息ついて、「ばかやろう」って言うんですよ。で、「くそったれ。」って言うんです。髪の毛洗いながらも、「この野郎、舐めんなよ」って言いながら洗うっていう習慣があったんです。

必ず何かを思い出してたんです。昔あいつにこう言われたとか、裏切られたとか。その時は結構裏切られまくってたので、そんなことばっかり思い出して独り言を言ってました。

その時にちょうどキャロリンのエネルギーの図を見て、「うわぁ俺漏れてんな~!」と。そんな風にエネルギーを取られることがいかにもったいないかということを教えていただいて、まず独り言が止まった。そこからのスタートでした。「まずは意識してください」って先生に言われて、「ああ俺また独り言言ったな」っていうことをだんだん意識し始めて、そうすると自分が客観的に見れるようになってきて。「ああ俺また漏れてるわ」とか。そうしたら自然と独り言が減ってきたんです。嫁にも「独り言がなくなった」と言われました。自分でも、「あれ?効くじゃん!」って(笑)。

またPEPで出てくる題材が毎回自分にとってタイムリーなものばっかりで。

だけど要するに、とにかく「自分がエンパワーして、人をエンパワーすること」なんだと。これに終始一貫してますね。3年間受けてきて、いろんな角度から、いろんな教材を見せていただきましたけど、結局言いたいのはそこかと(笑)。

でもこれを知ってるのと知らないのとでは、全然違うと思います。「今日の俺なんとなくノってんな」っていうのと、「ああエンパワーできてる」ってわかるのとでは、全然違うと思うんです。

僕の人生にとっては非常に貴重な経験だと思います。

最初は僕、本当にこういうのダメというか、「ちょっと待って、やだやだ!」って感じで。部長とも、「どうなんだあれは?!」って話してて。社長の次にPEPを受けた社員にも、「一体何なんだ?」って聞いてたんです。みんな最初は半信半疑で。でもよく見たらなんか楽しそうだって。

そんな感じでやってきたんですけど、今ではみんなの共通言語になっていて。

人生にとっても仕事にとっても有意義だったなと思います。

―富樫さんから見て社長はどう変わられましたか?
【富樫】最初はよくわからなくて、なんか「京都行ってきたよ」みたいな。で、京都行って帰ってきたら、そこから数日間はなんか機嫌がいいぞって感じでした。

でも劇的に変わられました。人に対する見方とか、ご自身に対する振り返り方とか、PEPの視座や元型の見方が入っているので、今までは感情的にバーン!となっていたのが、すごく整理されて、変わってきました。

PEPはひとりひとりの中のエンパワーメントというものを徹底してやっていきながら、それがチームとしてどう結果を出していくのか、ということです。

大きく分けると私はPEPに二つのことを見ていて、一つは他の人をエンパワーメントする力なんです。それはお客様でもいいし、一緒に働いている人、上司、部下でもいいし。自分の周りの人をエンパワーメントする力を本当につけようと思うと、なんか自分の内的なことをやっていかないといけないだろうということがひとつ。

もう一つはクリエイティビティです。何か本当にクリエイティブなことをやっていこうと、そういうエネルギーを立ち上げようとするなら、そのエネルギーの源を自分の内側から汲み上げてこなければ、本当にクリエイティブなエネルギーというのは出てこないなと。

この二つの結果を生み出していくために、普段考えているよりも少し深いところを見ていく、それがPEPのアプローチだと言えます。

現場はどのように変わってきましたか?

【富樫】今までは強烈なカリスマ指導者という役割を社長がやってこられていたんですが、またそれとは違う形をこれからはつくっていきたい。カリスマ指導者はいつかいなくなって、次世代がやっていかなくちゃいけない。

まさにPEPで学んだ「共創」とか「フラット」とか「中空構造」とか、ものすごく参考になりました。目指すべき形はこれなんだなって。

みんな自信がないんです。社長みたいにはなれないんで。俺こういうの苦手だとか。社長ほど口うまくねーし、カリスマ性もねーしとか。先のこと見通したりできねーし、夢とか語れねーし、俺そこまで感性ねーしとか。みんな思ってるんですよ。

でもPEPで、みんなで得意なところを持ち寄ればいい、っていうかそっちのほうが強いものができるということに気づいた。

それはみんなにとって本当に勇気になったと思いますし、僕にとっても勇気です。みんなでやっていけばいいんじゃん、力出し合ってって。これが一番でかい学びかもしれないですね。

職場での人間関係も変わったと思います。お互いがお互いにないところを認め合えてきている感じがするので。

これからは、一人ひとりが生命力をつけて、力をつけて、儲かる。稼げる。そうなってきて欲しいです。

やっぱり楽しくやりたい。互いの違いを乗り越えて、まさに「たくましくつながり美しく稼ぐ」というふうにありたいです。

そのためにみんなの良さを引き出したいですし、それを認め合って、それをいい形でお金にできたらいいなと、すごく考えています。

【鹿島】このPEPを受けて、彼と僕は、昔はゼロだったけど今では腹半分くらい割って話せるかなという感じになりました。それはやっぱり僕が変わったからなのかなと。

もし僕がPEPを知らなければ、きっと今もまだ王様の手が彼の頭を押さえつけていただろうし、彼も彼で、影の部分が「そうは言ったって…」と言っていたでしょうし、絶対に相容れないままだったでしょうね。

でも、「ああ今僕の影が動いてるな」ということが僕も彼自身もわかるようになって、お互いに「そこは影だから、しょうがないね。そのぶん光があるしね」って認められるゆとりができたと思うんですね。

内部的には、こういうことをお互いに感じながら、お互いをエンパワーしあえるような環境を創り続けることをやっていきたいし、外に対しては、ビジョンとミッションをお客様のため、社会のために、笑顔の連鎖、幸せの連鎖を生み出すために、自分たちが生きてる実感を持ちながら仕事をしていきたいなあと思っています。

会社の中で一番変わって良かったなと思うのは、4部長で現場のマネジメントがほぼできるカタチになってきたことです。これは、僕の中では相当良かったなと思うことです。基本的に僕は今、介入しないですから。4人でやっている。

30年間やってきて、次世代にバトンを委ねるという節目になって。僕の持っているいくつかのプラスの力でものを創ってきたんだけど、それを一人に求めるのはちょっと難しい。でも逆に4人のそれぞれの特性を出して、それがひとつになった時に、4つの柱としてより強いものになるだろうなあと思っています。商品、営業、販促、管理っていうこのつの四天王が創れたらいいなというのが、今実際にカタチになってきていますね。

自分自身も含めて人が変わるって、本当に難しいと思います。逆に僕はここでそれを学んでいます。そんな単純に理論を学んだだけでは変わらない。過去に育てられた環境とか、兄弟関係、友達関係、そういうものが影をつくる大きい理由になっているんですよね。親子、兄弟、友達。これがほとんど影の大元。彼らも親から受け継いだものなので、なかなか消えないじゃないですか。僕自身もまだまだ変わらなくちゃいけないんだけど、でも変わろうという意思を持つ人間と、そうじゃない人間とは、絶対に違う。

1ミリでも変われば、それは大きな変化だと僕は思うんです。

私はPEPというのは変容の時期にすごくお役に立てると思うんですよね。

直線的な変化じゃなくて、非常にクリエイティブに大きく変わっていこうとするときって、そのプロセスって大変じゃないですか。エネルギーもいるし、いろんな影も出てくるし。それをどうサポートしていくのか。

僕は「デリバー」という言葉が大好きで、この言葉には「デリバリー」のように商品を約束通り届けるという意味もあるんですが、「お産を取り上げる」という意味もあるんですね。こちらが提供するだけじゃなくて、生まれ出ようとしているものをどうサポートできるか、という仕事だと思っているんです。

今のお話を聞いていると、4部長はみんなで力を合わせてチームでやっていくというビジョンをもたれているし、研社長は研社長で、そうなった時に「はい、さよなら」ではなくて、今度はアメリカに行って、そこからまたクリエイティブに立ち上げていこうという、言わば二つの物語がつながっているところが、僕はすごくいいと思います。

二つの物語が、自立していきながら、且つ、繋がっているなと。そんなビジョンが生まれてきているところにワクワクしますし、本当に形として生み出していきたいなと思います。

ちゃんと安産で、しっかり生み出していきたい、それを一緒にやらせていただきたいなと思っています。

(編集:岩田 夕紀)

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