自分のエネルギーを生き、周りをエンパワーする エネルギーのじゃじゃ漏れに気づく
By 岩田洋治
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心のセルフマネジメント

「先立つものが無ければ…」と言う時、私たちは、それはお金のことだと理解しています。
ところが本当に先立つものとはエネルギーであり、これが無ければ何も生まれてこないのです。
それほどまでに大切なエネルギーですが、私たちはそれほど大切にはしていません。
そもそもエネルギーを意識することさえないのですから。
本来であれば、あなたの人生を切り開く力を持ち、創造的な活動の源となるエネルギーは、日常の中で、無意識のうちに、様々な形で浪費されています。
エネルギーじゃじゃ漏れ──私たちはそのように表現します。
「あまりエネルギーはない方だ」と、思っている方がおられるかもしれません。
しかし、エネルギーのない人はいません。
皆が、溢れるほどのエネルギーを持っています。
ただ、それを生きているかどうかは全く別の話であり、これこそが課題なのです。
考えてみて下さい。
私たちの体を形成している60兆個の細胞。
この一つ一つが、休むことなく、24時間365日、イキイキと活動しています。
ところがそれが集まって「私」となった途端に、思考と感情の浮き沈みに捕らわれ、本来のイキイキさは失われるのです。
細胞レベルではこんなにエネルギーが溢れているのに、エネルギーのない細胞など一つもないのに、
その集合体である「私」にはエネルギーが感じられない。
さて、一体どっちが本当なのでしょうか?
私たちが普段感じている自分のエネルギーが、エネルギーの全てではないのです。
エンパワーしていく中で、そのことがはっきりと分かります。
じゃじゃ漏れしていたエネルギーを取り戻すだけでも、日々の生活が変わっていくことを経験されるでしょう。
更に、多くのエネルギーがまだ、生きられることなく無意識の底に眠っているのです。
二つのエネルギー
ただ、一言でエネルギーとは言うものの、私たちはその中身をよく見ていかなければなりません。
大きく分けてエネルギーには二種類あるからです。
一つが、自分や周りの人を「コントロール」するエネルギーであり、もう一つが、自分や周りの人を「エンパワー」するエネルギーです。
コントロールするエネルギーは、エネルギーを生み出すことはありません。ただ、周りのエネルギーを支配するだけです。
しかし、エンパワーするエネルギーは、新たにエネルギーを生み出します。
一人一人が、今まで無意識の中に眠らせていたエネルギーを生き始めるので、エネルギーの総量が上がってきます。
目が輝き始めた、イキイキし始めた、全体の空気が良くなってきたなどの表現は、いずれもエネルギーの総量が上がってきたことを表しています。
エネルギーの総量をあげる
もし私たちが表面上の結果だけを追い求めているのであれば、大切なものを見落としてしまうでしょう。
なぜなら、コントロールするエネルギーも、時に立派な結果を生み出すからです。
しかし、そのようにして達成された結果は、誰もエンパワーしませんし、また持続していかないのです。
私たちは、結果だけではなく、エネルギーの視座から物事を見る力をつける必要があります。
結局のところ、大切なのは自分のエネルギーを生きることです。
そして、周りをエンパワーすることです。
そのようにして、あなたを取り巻くエネルギーの総量を上げるのです。
智恵も力も、このエネルギーの中から生まれてきます。
そのように生きられる人は幸せです。
なぜなら、幸せとは、あなたを取り巻くエネルギーの総量が大きいことだからです。