バタフライ効果

コラム

バタフライ効果

微かな声に従って動いてみる 飛躍の機会を失わないために

By 岩田洋治

バタフライ効果

 

ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきは、テキサスで竜巻を引き起こすか?

 

これは気象学者のエドワード・ローレンツが、1972年にアメリカ科学振興協会で行った講演のタイトルでした。

 

これが「バタフライ効果」として広く世に知られるようになったのは、何か直感的にそういうことがあると感じている人がたくさんいるからでしょう。

 

自分の人生を振り返っても、些細なきっかけが、後に大きなご縁に発展することはありますね。

 

小田和正さんも「あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら 僕等は いつまでも 見知らぬ二人のまま♪」と歌っておられますしね。

 

ただ、このことをもっと注意深く見てみると、バタフライ効果の本質は、自分の中に聞こえる微かな声に耳を傾けられる力であり、さらにはその声に従って一歩を踏み出すところにあると思うのです。

 

チョウの羽ばたきが表すのは、自分の内側に聞こえる微かな声のことではないでしょうか。

 

自信があるかどうか
できるかどうか
うまくいくかどうかではなく

微かな声が聞こえるから動く

自分の中の微かな声を聞いたなら
その声に従って動いてみる

 

同じようなことを、以前映画監督のスティーブン・スピルバーグが語るのを聞いたことがあります。ご両親から教えられたことの中でも一番大切だったのが「耳を傾けろ」ということだったそうです。

 

ただ黙って親の言う事を聞けということではない。
大声ばかりに気を取られるのではなく、
心の声を聴くんだ。
聞き逃しがちなささやきをね。

耳を傾けない人たちは損をする。

何かを学べないだけでなく、
飛躍の機会も失うんだ。

 

小さな声が聞こえないのは、不安、心配や恐れなど、大きな雑音で耳がふさがれているからでしょう。その大きな雑音の向こうから響く微かな声。

 

チョウの羽ばたきのようなその声が、人生を変えるほどの力を持っているのではないでしょうか。

 

あなたがずっとやりたいと思っていることはなんですか。心の奥で願っていること、信じていることはなんですか。

 

その方向に一歩を踏み出しませんか?

岩田洋治

この記事を書いたのは:岩田洋治

1964年生まれ
1987年 北海道大学工学部卒
1989年 同大学修士課程修了
      同年外資系メーカーに入社
      国内および海外にて研究開発者として勤務
1998年 同社を退社、行動科学研究所に加わる
2019年 行動科学研究所所長に就任

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